乳がんになって思うのは、精神的に不安定な時間が多くなったこと
死を間近に感じて?
辛い治療、終わりのない副作用に悲観して?
考えこんだり、ぐずぐずしてしまったり、そんな自分にまた落ち込む
どうしようもないことなのに、気持ちの折り合いがつかない
がん患者さんには不安、苛立ち、孤独感などがつきまとい、ときにはQOL(生活の質)を低下させ、治療さえもできなくなることがある。こうした精神的苦痛は早期に対応することが大切だが、実際に治療を受ける患者さんは多くない。
出典:精神腫瘍科医の役割とメンタルケアの必要性 | がんサポート 株式会社QLife (gansupport.jp)
体調の不調とともにメンタルの不調も感じやすくなります
体調とメンタルは相関関係にあるからです
「病は気から」
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乳がん患者の「心の治療」
現在の日本の病院の多くが、がんの告知は診察室で、ほかの病気と同じように行われています
なかには心の準備をする間もなく、唐突に告げられた方もおられるでしょう
がんの告知後の心の経過にはパターンがあり、たいていの患者は「がんに対する通常反応」をたどる傾向があります
これは急性のストレス反応の一種で、2週間程度で落ちついてくる傾向にあります
がんに対するメンタル(精神)面での反応
深い苦しみや重度の落ち込みが2週間以上続くような場合は治療が必要な精神疾患かもしれません
こうした心の治療が必要だといわれれているがん患者は全体の2~4割
心当たりのある場合は、我慢せずに頼りましょう
電話相談サービスで辛い気持ちを吐き出してみるのもおすすめです
がん患者がなりやすい心の三大疾患
がん患者がなりやすい心の疾患に「適応障害」「うつ病」「せん妄」の三つがあります
ストレスになるような出来事のあとから(告知後など)
眠れない・食べられない・痩せる・立ちくらみが続くなどの症状で
寝たきりのような生活が続いている場合は、注意が必要です
うつ病は自覚症状がないことが多く、自ら「落ち込んでいる」と話すことは少ないそう
理由として考えられるのは・・・
- 精神的な不安や身体の不調は病気(がん)が原因だと思い込んでいるため、治療を優先してしまう
- 話してもどうにもならない、わかってもらえないという気持ち
- うつ病特有の強い自責感から、人に迷惑をかけることを恐れている
- 相談できる人や場がない
告知後や抗がん剤の治療中は精神的に弱っている自覚はあったけれど、そこまでじゃないと思っていたので心の治療については考えたこともなかった
かぁるもパニック障害やら感情失禁とカルテに書かれていましたね
主治医から精神的な治療については何も聞かれなかったし
カルテを見なければ、そんな症状があったことも知らなかったよ
日本の医療現場では患者に対して医療従事者の数が足りていないのが実情
告知後や治療中の患者一人ひとりの心のケアまでは難しいとされてきました
しかし、ここ数十年の間にがん医療は変化してきました
がん患者を対象とした「精神医学的有病率」の調査が1983年にアメリカで行われています
その結果、約半数のがん患者に適応障害やうつ病などの精神医学的診断がつくとのことでした
調査や研究が進められ、がん患者には体の治療と並行して「心の治療」医療的ケアの必要性が認識されてきたのです
精神腫瘍科とは
精神腫瘍科はがん専門の精神科で、がん患者やその家族の心のケアを行う診療科のことです
がん治療中はさまざまなストレスから精神疾患に罹患すると心が辛いばかりでなく、日常生活や治療に悪い影響を及ぼすことがあります
精神的な治療の必要な場合、できるだけ早く適切な治療をする必要があります
精神腫瘍医(がんに関する専門性を持った精神科医・心療内科医)や臨床心理士など、多領域の専門家らで対応しています
必要に応じて安定剤や睡眠薬、抗うつ薬など、薬の処方を受けることも可能です
心のなかの不安や悲しみ、苦しみ、辛さなどを緩和できるよう不要なストレスを軽減してもらうことができます
\ 辛い気持ちを吐き出したいときに/
乳がん治療の副作用による更年期様症状
乳がんの治療の副作用で更年期障害と似たような症状がでることがあります
「様症状」または「様疾患」とは、病気で発生する症状と似た症状や疾患のことです
ほてり感やのぼせ、発汗などのホットフラッシュのような症状はもちろん、気分の落ち込みなどもです
抗がん剤を使用する場合は月経不順や無月経なる例が多いです
この無月経によって、更年期障害になることがあります
ホルモン療法ではホルモンバランスが乱れます
これはエストロゲンという女性ホルモンが少なくなるためです
エストロゲンが減って体温調節がうまくできなくなったり、皮膚の血流が増えるために起こります
エストロゲン(卵胞ホルモン)は女性ホルモンの1つで、乳がんの発生や増殖に深く関わっています
乳がんには、エストロゲンにより増殖するもの(ERーエストロゲン受容体陽性)と、増殖にエストロゲンが関係しないもの(ERーエストロゲン受容体陰性)があります
通常、こういった症状はホルモン療法の治療開始から数ヶ月くらいたつと徐々に軽くなってくるといわれています
ホルモン療法やホットフラッシュについては、こちらに詳しくまとめています↓↓
また女性ホルモンが乱れると、PMS症状(月経前症候群)に悩まされることもあります
月経があってもなくても、精神的に不安定になりやすいのです
乳がん治療の副作用によるメンタルの不調
もともと乳がんに罹患したことで精神的に不安定なところに、更年期様症状のような副作用が重なると、より感情のコントロールが効かなくなったりします
- ネガティブになってしまう
- 普段よりやや攻撃的になってしまう
- 感情的になり、涙や怒りを抑えられなくなる
- 思い込みが激しくなり、頑固になる
- 自分のことで一杯いっぱいで、他人を思いやる余裕がなくなる
- 自責の念にかられる
近くに心の治療を受けられる施設がないし
わざわざ治療を受けるほどではない?
では、セルフケアをしてみては?
セルフケアとは
ちょっと体の調子が悪いと感じたとき…
薬を飲んだり、病院に行くより先に考えるのは自身で整えることですよね
消化のよいもの食べたり、ゆっくりとお風呂で温まったり、早めに布団に入っていつもより長めに眠る
このように自分のできる範囲で自分の体の声を聴き、自身の心地よい状態に整えることが「セルフケア」です
セルフケアは早めにやればやるほど効果があります
ストレス社会と言われる現代に暮らす私たちにとって、ゆるめるためのケアは必須です。
努力や頑張ること、無理をすることに美学を見出す日本人気質は、ゆるめることに罪悪感を覚えてしまう人が多いのですが、ゆるんだ状態というのは「だらけた」「怠けた」状態とは全く違います。余分な緊張や肩の力が抜けて、穏やかでくつろいだ気持ち。
引用:『ゆるめる・温める・巡らせる』
不安や心配、焦りの気持ちがなく、安全と安心を感じてる状態。
手や足が温かくさらりとしていて、からだの隅々まで意識が行き渡っている感じ。
頭の中がすっきりしていて、余裕と静けさを感じている状態。
ハーブの力で簡単セルフケア
美しい写真とともにいろいろなハーブの活用法が紹介されています
見るだけで癒される本です
気分転換に近所にお散歩にでかけるだけでも、心が軽くなることがありますよ
私はよく神社仏閣めぐりをしてるよ
心身が洗われたように感じて、癒されます
心の疾患と心のケアの必要性について思うことーまとめ
息が苦しい、呼吸ができないような苦しさ
すべてをやめて、すべてを投げだしたい辛さ
もう何もかもあきらめたいのに、できない怖さ
そしてだんだんと食べることも眠ることもできなくなる
不調な症状は心と体からのサインです
精神的に不安定な状態が続いてるときは、我慢せずに頼ってみてもいいかも
心と体に余裕を持つためにも、医師やカウンセラーに相談してみてはいかがでしょうか
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