告知から6日後、医療センターへ
PET-CT検査の予約日ですね
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PET-CT検査
PET-CTとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の略で、放射能を含む薬剤を用いる、核医学検査の一種です。放射性薬剤を体内に投与し、その分析を特殊なカメラでとらえて画像化します。
《中略》PET検査では全身を一度に調べることが出来ます。
《中略》PET検査では通常がんや炎症の病巣を調べたり、腫瘍の大きさや場所の特定、良性・悪性の区別、転移状況や治療効果の判定、再発の診断などに利用されています。
出典:PET-CTとは|国立国際医療研究センター病院 (ncgm.go.jp)
検査前の準備
・検査前に6時間以上の絶食が必要
・糖分を含む飲料水は決して飲まない
→糖分を含まないものは構わない
・検査前日や当日の運動は検査結果に影響するので控える
・徒歩や自転車で来院する場合は少し早めに着くようにして、検査までの時間をとる
2013.7.23
PET-CT検査は放射線物質を使用する検査なので
この医療センターでは地下に専用のフロアがあります
その後、検査着に着替えて移動
全身に薬がいきわたるように、注射後1時間は安静
注射後の食事・運動・読書・携帯電話の操作などはNG
30分程度、上を向いて寝た状態で撮影
元々、閉所恐怖症でしたが
かなり狭く感じ、しんどかったです
過呼吸発作が出てしまい
技師さんがつきっきりで
手まで握って、励ましてくださいました
中止にはしたくないからと、時間をかけてもらい
何とか撮ることができました
検査終了後、検査前と同じブースで20分程度安静にしてから帰宅
PET-CT検査の結果
・対側腋窩リンパ節転移
→胸骨に両腋窩のリンパ節
・多発性肝転移
・多発性骨転移
→右臼蓋(骨盤付近)から坐骨にかけて高度の転移
サブタイプと治療方針
2013.7.24
この日は夫と義理の妹(のような友人)と診察室に入りました
予測因子の検査結果です
予測因子とは
乳がんには、がん細胞が成長する要因となる特徴があります
その特徴に対する治療効果を予測するために参考にする情報のことです
私の結果は…
scirrhous ca,ER-,PgR-,HER2 3+,MIB-1:70%
「MIB-1 Index」とは、病理組織切片の免疫染色において、「Ki-67(ケーアイロクジュウナナ)」と呼ばれる増殖マーカーのタンパク質に対して作製されたモノクローナル抗体のうち、「MIB-1(ミブワン)」というクローン名の付いた抗体で染色した後、陽性細胞の頻度や程度を数値化し、インデックスとして表したもので、このインデックスが高いほど増殖能が高く、がんが活性化しているという状態を表します。
出典:第6回 MIB-1 Index(ミブワン インデックス) 株式会社ジェネティックラボ (gene-lab.com)
乳がんは、がん細胞の性質によって、薬の反応性や増殖する力の強さなどが異なります。
乳がん細胞を、性質を示す指標(ホルモン感受性・HER2過剰発現・がん細胞の増殖能力:Ki-67)によって5種類に分類したのがサブタイプ分類です。薬物療法は、サブタイプに応じて適切な治療が選択されます。
出典:サブタイプ分類 | 乳がんの検査と診断 | MSD oncology がんを生きる
【参考】乳がんのおはなし:p54~55より
横に動かせます⇒
サブタイプ | ルミナルA (Luminal A) | ルミナルB (Luminal B) (HER2陰性) | ルミナルB※1 (Luminal B) (HER2陽性) | Erb-B2過剰発現 (HER2type) ルミナルタイプではない | ベーサルライク (Basal like) トリプルネガティブ | 特殊型 A:ホルモン反応型 B:ホルモン非反応型 |
臨床病理学的定義 | ER and/or PgR陽性 HER2陰性 Ki-67低値 (<14%) | ER and/or PgR陽性 HER2陰性 Ki-67高値(≧14%) | ER and/or PgR陽性 Ki-67 低~高 HER2過剰発現・増幅 | HER2陽性 HER2過剰発現・増幅 ER and/or PgR陰性 | 乳管がん ER and/or PgR陰性 HER2陰性 | ※2 |
推奨される治療 | ホルモン療法 | ホルモン療法 ±化学療法 | 化学療法 +抗HER2療法 +ホルモン療法 | 化学療法 +抗HER2療法 | 化学療法 | ホルモン療法 化学療法 |
※1ーホルモン受容体とHER2の両方が過剰発現する場合がある
※2
A:ホルモン反応型ー篩状(しじょう)がん・管状がん・粘液がん
B:ホルモン非反応型ーアポクリンがん・髄様(ずいよう)がん・腺様のう胞がん・化生性乳がん
私のサブタイプは…
HER2タイプ
ハーセプチン(抗HER2療法)+タキサン系(化学療法)で
かなりの効果が見込めます
タキサン系(化学療法)のどちらを使用するか検討してください
主な違いは投与期間【副作用のなかで、違うものだけを記載】
- パクリタキセルー1週間に1回の投与・副作用に末梢神経障害
- ドセタキセルー3週間に1回の投与・副作用に浮腫
☟もらったパンフレット☟
私の選択は…
ハーセプチン+パクリタキセル
パクリタキセルを選んだ理由は1週間に1回の投与の方が
副作用も分散されて少しずつになるのでは?と
安易な考え方をしてしまったからです
翌週から治療開始となりました
1回目の投与は入院をして行います
ハーセプチンには心臓の働きを低下させる可能性があるため
治療開始前に心機能を確認するということで
診察後、すぐに心エコー検査をすることに…
結果、心機能に問題はなかったので
その後に入院説明と予約と慌しい一日になりました
すべての検査を終えて…自分なりに思うこと
すべての検査結果をまとめると…
右乳癌 T4N2-3M1 StageIV
腫瘍マーカー
【CEA】73.7
【CA15-3】71.2
scirrhous ca,ER-,PgR-,HER2 3+,MIB-1:70%
転移
・対側腋窩リンパ節転移
→胸骨に両腋窩のリンパ節
・多発性肝転移
・多発性骨転移
→右臼蓋(骨盤付近)から坐骨にかけて高度の転移
↓病期(ステージ)、腫瘍マーカーの詳しい説明は↓
告知ー乳がんと診断されるまでの経緯ー其の②➡
すべての結果がほぼ悪い高値を示していました
ただ私は9年目の今でも
多少の痛みや不安はあれど
元気に過ごせています
数字は参考程度に見るぐらいでいいと私は思います
皆、体質や生活環境が違いますし
病気に対する気持ちや考え方も違いますから
PET-CT検査については
まったく知らなかったからできたけれど
二度と無理だと思いました
実際にこのあと何度か主治医から
PET-CT検査を促されましたが
一度もしていません
PET-CT検査以降、エレベーターや普通のCTなどでも
度々、過呼吸発作が出るようになり
カルテのCTの項目にパニック障害と記載されていました
私はこれまで過呼吸症候群やパニック障害には
一度もなったことはありませんでした
この頃から、精神的に弱っていったのかもしれません
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